わたしには「書くこと」しか残されていなかった

2010年10月14日、わたしは「舞珠」として書いて生きることを決意した

2010年夏。
新しい病気を抱えて、今まで出来ていた日常生活の動きがひとつずつ出来なくなり、
まるで積み上げてきた人生のお城が実は砂で出来ていて、それが嵐によって一気に崩されるような、
でも嵐の勢いとも異なるゆっくりとした絶望感を味わう。
治療を受け続けて、少しずつわたしが動けるようになって見えてきた光。
それが書くということ。筆で書くということ。
自己満足かもしれない。でも書は嘘をつけない。嘘をつかない。
わたしの書にはまだ力強さが残っていた。

生きていける。

わたしの書で喜んでくれる人や感動して涙を流してくれる人が増えてきた。
書でわたしは他人に魂を伝え、他人のテンションやパワーを上げて行ける人間。
つまり書家であると感じ、武者震いした日を忘れない。
書はあくまで手段。楽器もダンスもフラッグも全て手段だ。
しかし、手段という枠を超えていける可能性が全ての技術には残されている限り、わたしは挑戦し続けたい。
病気も落ち着き、再度改めて書家「舞珠」としてあなたへ伝えたいこと。
書は、線と点のアートで無限に自分のこころをつたえることができるということ。
そして自分の名前の文字が含まれている朱色の「雅印」でぎゅっと封をする。
どこまで自分の魂から書で表現したいことを創造できるか、発信できるのか。
書は魂の格闘技なのだ。

2011年10月吉日 舞珠

舞珠(maiju)

舞珠(maiju)

書家・水書パフォーマー

PHOTO:カワモトマサヨシ

舞台パフォーマンスをこよなく愛する書家。水書紙を使い水で書く「水書パフォーマンス」や書道パフォーマンス活動を行う。また音楽パフォーマンス団体 the CRAZY ANGEL COMPANYに所属しテナーサックスを担当。2012年1月より maiju creative studio を開講。

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舞珠茶房 ~まいじゅさぼう~

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作品紹介

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